2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

キック・アス

オタク心を満たす往年の映画からの引用、自分で自分につっこむみたいなノリ、かわいらしかった。 ヒットガールいいね!タランティーノとか好きな人はきっとこの映画好きだと思う。 町山智浩さんがwowowで解説していたので、この映画をみたのだが、wowowの映…

ちはやふる 14

今回ぐっときたせりふ ルール破って 罰も受けん そんなんで相手にしてくれる神様はえんぞ by新(p110)しかし、真島太一君をみていると、お母さんが過保護気味のハンサムなお坊ちゃまとして初登場の彼の苦悩をこんなにも切実に描けるこの作品とは!と毎回思…

ギャベ

遊牧民の織る絨毯ギャベをモチーフにしたとてもシンプルで美しい物語。なんか上質の絵本を読んだ後みたいな気分になる。これをみてから先日観た同じモフセン・マフマルバフ監督の「サイレンス」*1のことを思い出すと、あちらも音がきこえるかのような気分に…

海月姫 8

一回だけのイベントを経て、それを継続・発展させようという時の仲間内でのずれ・疲れ・・うまいところを突いてくるなあ。元岸和田在住のインド人って・・確かにこの役回りはインド人にさせた方がいい。海月姫(8) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー:…

サイレンス

このところ立て続けにイラン映画をみていて、まずはキアロスタミ監督のみられる作品は一通りすべて、そしてオムニバス作品「キシュ島の物語」、その中での作品が好きだったモフセン・マフマルバフ監督の「サイレンス」という順番を踏んでいる。監督の違いは…

双調 平家物語 8

保元の乱の描写で、清盛と義朝の違いがはっきりとわかった。崇徳上皇の敗走ルートに出てくる我が地元如意ヶ岳や仁和寺。今までそこにかけてある札などで歴史解説がされていてもさらっと流していたことが克明に場所とリンクしていく。頼長の最期がなんともい…

アラビア猫のゴルム

ヤマザキマリさんがシリアのダマスカスで出会い、飼うことになったゴルムという猫のおはなし。一応ゴルム主体で描かれていて人間にとっては迷惑なネコの行動も猫流に理解できてしまってこの感じすごくいい。ゆっくりしたい気分のときにうってつけ。言葉のわ…

ザ・デッド

ジョイスの「ダブリン市民」の中の「死せる人々」という作品からかなり忠実に作られたといわれているこの映画、ダブリンのある家庭で親戚一同が集まるクリスマスの情景を描いているのだけど、普段私はこういう時代がかった感じとか階級めいた話とかとっつき…

キシュ島の物語

キシュ島の観光局が島の名を世界に広めようと製作。3人の監督作品のオムニバス。どれも変わった風味でおもしろかったけれど、三作目のモフセン・マフマルバフの「ドア」が一番好きだった。シュールな砂漠と楽隊、ヤギ、老人と海の風景など昔のサントリーのC…

風が吹くまま

先日読んだ「イラン映画をみに行こう」によると、イランは詩の国で、映画の中に詩が必ず出てくるとのことだけど、それを意識するとこの映画もだし、今までみてきた映画の中にもたくさん詩からの言葉が引用されていたのだろうなと思う。 イランにはハーフェズ…

イラン映画をみに行こう

主なイラン映画や監督プロフィール、気になるアイテムなどをたくさんの写真とともに紹介。イラン映画の中で現場でお茶を配るシーンのお茶がとてもおいしそうにかつこっちも一服のような気持ちにさせられ素敵なんだけど、イラン式チャイ(ミルクをいれない)…

BILLY BAT 6・7

浦沢直樹らしいマドンナ(というよりジャンヌ・ダルクか?)降臨。どの位置にコウモリを置いていいのか。。コウモリにずいぶん振り回される。BILLY BAT(6) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/23メディア: コミ…

悪人 下

映画には出てこなかった、事件とは直接関係ないけれど当事者たちと関係のあった人物が話す内容が、当事者では語れないある種の客観的な視点みたいなのを表現していてそこがいいように思う。佳乃のお父さんに語らせているように哀しいものをかかえている現実…

クローズ・アップ

ラストのシーンでの花の使い方に小津監督を思い出すものがあったのだが、キアロスタミ監督は小津、黒澤がお好きなよう。わかる。そのことを調べていて日本で映画を撮る話を知る。(こちら参照) この映画はイランで超有名なモフセン・マフマルバフ監督になり…

パンと裏通り

キアロスタミ監督のデビュー短編作。「桜桃の味」のビデオの後に特別収録されている。「桜桃の味」は以前みたので、「桜桃の味」の最後の方からこの作品をみたのだけど、「桜桃の味」のラストにジャズっぽくってかっこいい音楽が使われていることにはじめて…

悪人 上

映画では描ききれなかった周辺人物のディテイルがしっかりしていていい。映画マニアの日常の中に出てくる「クレールの膝」「夏物語」、未見なのでみよう。。なんて思ったり。この作品に先に触れた人からどの人も皆悪人、みたいなことをきいたことがあるのだ…

ちはやふる 13

主人公ちはやちゃんの人物設定がなんともいい。自分の美に気づいてない、そんなものから自由な真摯さ。ちはやちゃんだけで周りがかすむわけで決してなく、あくまでチームプレイとしてのかるた部を描いているところもとてもいい。ちはやふる(13) (BE LOVE KC)…

大奥 7巻

時々よしながさんの直接表現にびっくりするけれど、こういうのなかったら刺激少なすぎるのかな・・出し方がうまいとは思う。吉宗の公平すぎるくらいの公平さの描き方なかなかいい。大奥 7 (ジェッツコミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 白泉社発…

悪人

大好きな満島ひかりが・・でもあれくらいやってくれなきゃお話がはじまらない。それぞれが自分の中に理想ではない自分を抱えていてそれが相互に作用して・・という描写がとても丁寧だった。原作読みたい。悪人 スタンダード・エディション [DVD]出版社/メー…

トラベラー

ビデオパッケージに「故黒澤明監督が『天才ははじめからうまい!』と賞賛した」と書かれているのだけど、「オリーブの林をぬけて」をみたとき遠くから撮っている画をみて、黒澤監督を思い出したのだった。この映画、キアロスタミ監督の事実上の劇場用長編デ…

ホームワーク

「友だちのうちはどこ?」でもびっくりするほどイランの学校の先生が宿題について厳しかったのだけど、この映画の中でも宿題をテーマにこどもたちに質問して構成されている中で、かなりこどもが宿題忘れということに関して罪悪感を持ち、ビビったり気を遣っ…

3月のライオン

お姉さんが出てこなくてほっと一息の巻。最近マシだけどどうもかきみだされツラくなるもので・・って、この巻はいじめ問題の話でほんとは深刻なはずなんだけど、お姉さんの問題が、なんか主人公が巻き込まれていくという感じでどうもつらいのに比して、この…

それではさっそくBuonappetito!

ヤマザキさんの食エッセイマンガ。おいしいもの食べたら即復元ってところがえらい。nutellaっていうヘーゼルナッツとチョコをペーストしたもの買ってみたくなった。ナンニ・モレッティの映画にも出てきているらしい・・(検索したら大好きなのでいつもnutell…

イタリア家族 風林火山

先日読んだ、これより前に出た「モーレツ!イタリア家族」よりずっとこなれているし、表面的なおもしろさではなく、もっとちゃんと彼女のことを紹介してもらった感じ。イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: ぶんか…

ディア・ドクター

西川美和監督の、いろんな切り口から同じ人を切り取ってみせるやり方、シャープだけど懐が広く大好き。なんだか妙に元気づけられる。そして、いいエンディング。音楽もぴったり。ディア・ドクター [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2010/01/…