2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

私は高齢介護請け負い人

著者である宮田さんと自分の仕事場でお会いし、こういう本を書いておられると知り読んでみたのだけど、こんな人生を歩んでこられた方だったとは!すごい波乱万丈。でも普段接している感じと地続きだ。バイタリティがあって問題をちゃんと見つめられる視点が…

モーレツ!イタリア家族

「テルマエ・ロマエ」の間にはさまれたコラムが楽しくてヤマザキさんの私生活が知りたくなって読む。悪くないけれど「テルマエ〜」の方がずっと円熟している。モーレツ!イタリア家族 (ワイドKC Kiss)作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/…

川の底からこんにちは

「愛のむきだし」をみて満島ひかりが好き!といっていたらすすめられた。確かに満島ひかりが魅力的な映画だ。映画全体の表現は若いけれどメッセージはなかなかいい。開き直る、腹をくくる・・座右の銘にしたいところ。枡野浩一氏のこの短歌のような世界・・…

オリーブの林をぬけて

イランのこと詳しいわけではないけれど、首都テヘランとこの作品を撮った村の方とでは意識というのが違っていて、監督や都会の人間が頭で描いているイメージそのままの暮しを必ずしも村の人が持ち続けているわけではない、ということがいろいろと出てくるの…

そして人生はつづく

「友だちのうちはどこ?」のアッバス・キアロスタミ監督の三部作の他の作品をみたいとかねがね思っていたのだけど1990年のイラン大地震がテーマのこの映画は、あまりにタイミングがタイミングだけになかなかみられないでいた。でもみてよかった。日本の…

エフスタイルのホールガーメントのウールニット

最初にこのニットに出会ったのは松本のギャルリ灰月。黒のニットパーカーを購入。縫い目がないので肩や脇の縫製によるごわごわ感がなく、すごくやわらかくて着やすいのです。そしてふんわりと暖かい。冬場、ごろごろ着こむのは苦手だけど、寒いのもイヤとい…

四国へ

いろは3号に載っていていつか行ってみたかった丸亀市の猪熊弦一郎美術館へ。有名な谷口吉生氏という方の建築らしくモダンでかっこいい。そして猪熊さんの作風のあったかさとうまく調和して気持ちのいい建物になっている。隣接している図書館も同じ空気が漂…

ごめんなさいと言って

友人の知り合いの方の医療訴訟の記録。裁判が担当の弁護士、裁判官によってかなり変わってくるものであろうことがまざまざと感じられる。シンプルにおかしいと思ったことを申し立てる困難さ、自分を守るため相手の非を探してそこを責めたてるやり口・・「そ…

子連れ狼 三途の川の乳母車

あの有名な主題歌はテレビ版の方らしく、この映画では流れなかった。でも逆に別物という感じですがすがしい。ウェットな要素は極力抑えて淡々と仕事をする主人公。父としてのあったかみもありながらそれに引っ張られない姿、大五郎のせりふより姿かたちのか…

濡れた欲情 特出し21人

神代辰巳監督の「濡れた欲情」っていうのはシリーズみたいになっていていろいろなのがあるようなのだけど、先日見た「一条さゆり 濡れた欲情」の方がまとまっていて私は好きだったなぁ。これはこれであっけらかんとしたストリッパーの舞台だとか、すけこまし…

主に泣いてます 4

東村アキコさんのコミックは巻を進むにつれ面白さが増すものが多いような気がする。これも、この巻なかなか好きだった。仁先生の奥さんが出てきた回もよかったけれど。。この巻ではトキばあさん扮するストリート系アーティストTOKIXが最高。トキばあさんに、…

双調 平家物語 7

ヨーロッパのキリスト教社会にくらべると、日本は昔から男色ということに寛容な社会だと認識していているつもりだが、この巻はほんとそれがメインで表現がなかなかに生々しく・・歴史の時間にさらっと習った保元の乱や平治の乱、それぞれのチームが入り乱れ…

昭和枯れすすき

主題歌としてはさくらと一郎の大ヒット「昭和枯れすすき」がかかる。あの曲からは自分はくたびれた中年男性のイメージがわいてしまうのだけど、これは男手ひとつで妹を育ててきたまじめすぎる警察官原田を演じる高橋英樹とその妹を演じる秋吉久美子の物語で…

一条さゆり 濡れた欲情

おもしろかった!阪神野田駅の近くの吉野ミュージックで行われた関西ストリッパーの女王一条さゆりの引退興行。一条さゆりにライバル心を燃やす伊佐山ひろ子。伊佐山ひろ子の同僚白川和子。このあいだみた「百合祭」でも白川和子のほわーんとした魅力がとて…

豚が飛ぶとき

ジャームッシュ作品のプロデュースを手がけてきたサラ・ドライヴァー監督作品。この作品では逆にジャームッシュが製作総指揮ということになっている。 ビデオジャケットによると"When Pigs Fly"というのは「とんでもないこと」「ありえないこと」といった意…

サマー・ナイト

ウディ・アレン版「真夏の夜の夢」。ウディ・アレンが、パック的な役なんだけど、発明好きの証券マンっていう設定は少し驚いた。発明好きはありそうな感じだけど、証券マン?70年代〜80年代のウディ・アレンの映画によく出てくる、妙に健康的でウディ・…

王様と私

「Shall we dance?」の調べがききたくて、借りてみた。ユル・ブリンナーは自分がリアルタイムで記憶している70〜80年代の姿より20年位若くとても新鮮。精悍。そして「Shall we dance?」のシーンはとてもすてき。タイ側からみたらこの作品ってちょっ…

コーラスライン

ブロードウェイで大ヒットミュージカルの映画化ということで、ミュージカルに詳しくない自分も有名な「one」という曲は劇団四季(をサポートするニッセイの)CMで知っていた。 ミュージカルで集団で踊るダンサーひとりひとりの物語でとてもおもしろいし、ダ…