2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

パンドラの匣

周りの人の評判がすごくよかったこの映画、期待値が高まりすぎて思っていたのよりおとなしいな、といいう感想をもってしまった。雰囲気など悪くはないのだけどもう少し短くてもいいような・・原作の方がよさそうな(読んでないけれど・・)・・隔離された合…

ふるさと

加藤嘉さん凄い!かねがね好きだったんだけど、ファンならこの映画は絶対みるべきものだった。ネットでみてたら熱烈な嘉さんファンがいらっしゃるもので、嘉さんの甲高い声、この映画でのビー玉のような目などに反応されている・・(私も嘉さんの声がひっく…

百合祭

「刻んだシワ一本にも、人生のプライド!女たちの性エネルギーが再起動する」なんてちょっとものものしい惹句がビデオパッケージ表紙に載っておりその言葉づかいにはちょっとフェミニズム的なかたさを感じるのだけど、できてきた映画はキツくない。セクシャ…

双調平家物語4

力のある文章はなんでもそうなのだろうけれど、書かれていることがその時空を超えて自分や今の世の中にあてはまっていることをちゃんと感じさせ、自分の判断の仕方を俯瞰で浮き上がらせてくれる。 藤原四兄弟、橘諸兄、恵美押勝などの時代、学校で習っている…

紅いコーリャン

チャン・イーモウの初監督作品ということだが、のちの彼の映画の要素(風景自体が舞台として機能していて、メリハリがあったり、女優さんを躍動感とともにとてもきれいに撮るところだとか)が各所にみえて興味深かった。 ビデオパッケージの後ろには「『紅い…

海月姫 7巻

今頃気が付いたけれど各章映画のタイトルのもじりになっているんだな・・ほんとキュートでかわいくてたくさんの要素が詰め込まれていて・・大好き!海月姫(7) (KC KISS)作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/13メディア: コミック購入: 3…

テルマエ・ロマエ 3

よくこれだけ日本のお風呂のいいところをみつけられるものだなぁ・・はさまれているエッセイからもヤマザキマリさんの愛情のこもった観察眼の卓越ぶりをとても感じる。テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)作者: ヤマザキマリ出版社/メーカー: エンター…

芙蓉鎮

先日見た西太后付きの宦官役や「鬼が来た!」の監督で注目し、個人的に作品を追っかけているチアン・ウェン主演作品。私のチアン・ウェンブームが遅いだけで、役所広司なみにある時期の中国映画には出ずっぱりらしいのだけど・・ 63年から79年くらいまで…

7人のシェイクスピア 3

教養がないため、シェイクスピア劇の言葉の流麗さに感情がついていかないもどかしさを覚えてしまいがちなんだけど、かみくだいて教えてもらうとそれが使われている劇を離れて普遍的な輝きを持っていることがわかる。そしてそのことがわかると、その文言のか…

ちはやふる12

学校でする百人一首が好きだった自分だけど、かるたの大会のこの凄い戦略、ほんと外からじゃわからない。素人がちょこっとやって何とかなるものではないなぁ。。着実な感じの新くんの行動にこっちはハラハラさせられたが、新くんもまだ高校生。老成している…

秘密 9

物語はだんだんと隠されていた大きな流れの方へ・・清水さんは不気味なものを表現するの長けているなぁ・・秘密 9―トップ・シークレット (ジェッツコミックス)作者: 清水玲子出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2011/02/28メディア: コミック購入: 2人 クリック…

アウトレイジ

クールでおもしろかった。大見得切って見せ場を作るとかじゃない、滑稽味、痛さあふれる死に際。乾いているんだけど、心を揺さぶる感じ。 やくざ組織も一般社会も同じ。組織で生きることの苦み、シニカルなおかしみ・・アウトレイジ [DVD]出版社/メーカー: …

三国志 27

若き策士姜維がかっこよくみえる。都会派な感じ。でも対照的なイメージの趙雲の一徹さも捨てがたい。 姜維の説くところの「離」の思想、現代にも通じるなぁ。執着がどれだけ自分を阻んでいるか。。三国志 27 (愛蔵版)作者: 横山光輝出版社/メーカー: 潮出版…

その夜の妻

昭和5年の小津安二郎監督作品。ビデオパッケージに載っていた解説によると、原作は当時モダン志向の若者達に人気があたハイカラな娯楽雑誌「新青年」に掲載されたアメリカのサスペンス小説で、日本的風俗を排除してアメリカ映画の雰囲気に意図的に近づけた…