2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

櫻の園

1990年版と2008年版の映画をそれぞれみて、それぞれ違ってつくってあるので原作はどう描かれているのかみてみたくて読んでみる。原作は1986年のもので、当時の10代後半の気分がとても伝わってくる。この原作をそのままなぞった映画ではなくて、いろいろな…

さくら井屋

新京極三条の角にあり一見普通のみやげものやさんのようなのだけど、そこに並んでいる木版の便せん封筒や手刷りの花札や百人一首は本当にすばらしかった。大正時代のアール・デコ風作風で有名な小林かいちさんの絵ハガキや絵封筒も版行していたという。 2011…

三国志 23巻

蜀中心に描かれているから「いいぞ」なんて思っている諸葛孔明の作戦だけど、敵とはいえ仲間同士を疑心暗鬼に陥らせるやり口とか、昔の少女マンガだったら悪役になりかねないのでは。。 馬謖が出てきていい雰囲気だと故事成語の「泣いて馬謖を斬る」という言…

双調平家物語 2

大化の改新後すぐ中大兄皇子が天智天皇に。。というような理解でいたけれど、そんな一本道な話ではなかったんだ。。双調平家物語〈2〉栄花の巻(1)承前作者: 橋本治出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1999/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を…

するめ映画館

yukkekoさんの日記で紹介されていて気軽に楽しめそうなので読んでみる。吉本由美さんは「アンアン」などのスタイリストということでおしゃれすぎて世界が違う。。みたいな思い込みを持っていたのだけど、感じておられることがものすごくよくわかる。。途中掲…

恐怖分子

エドワード・ヤンの特徴なのだとは思うのだけど、遺作となった「ヤンヤン 夏の想い出」などにくらべると、説明を排除した作り方という側面がえらく強くて観終わったあと、ほかの人の解釈をみずにはおれない気分になる。日々是映画さんの文章を読んで、やっと…

魔笛

みて本当によかった!オペラをこんなにかみくだいてくれるなんて!最初写されるのは舞台がはじまるのを待っている人々。人種も、年齢もさまざま人々が楽しみに待っている感じがとてもよく、映画通してそれをみている小さな女の子の表情が挿入されるのだけど…

脳内ニューヨーク

チャーリー・カウフマン×フィリップ・シーモア・ホフマンということで、楽しめるかと思ったのだけど。。出だしはおもしろかったもののえらい時間がどんどん経っていき(人生そのものを舞台にする、みたいな話だからそれでいいんだろうが)シーモア・ホフマン…

マルメロの陽光

庭に実ったマルメロの実をアントニオ・ロペス・ガルシアという画家が描くさまを丁寧に描いたもの。9月の終わりから2か月くらいかけて。超写実主義でマルメロの様子をそのまま絵に写し取ろうとしているものだからマルメロが熟してしまうのと競争みたいなとこ…

ごきげんタコ手帖

新作映画をほとんどみないのだけど、中野さんのおすすめはみてみようかなという気になる。 「第9地区」、来週wowowでするから録ろうかな。。そして「ファッションが教えてくれること」もwowowから録ったままになってるのみてみよう。。「アンヴィル」もおも…

COPPERS 1、2

オノさんのコミックは映画あるいは海外の作品みたいで、説明が少なく、状況でみせていく感じ。それが足かせになって読むのに時間がかかることもあるけれど、この作品はそれがいいように作用してスマートでホットな読み物になっている。なんか、NY舞台の映画…

さらい屋五葉 5〜7

ダークな上に謎だらけなもので読むのに時間がかかったけれどようやく7巻になって謎の一端が解明されかけ俄然おもしろくなってきた。さらい屋五葉 第5集 (IKKI COMIX)作者: オノ・ナツメ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/11/28メディア: コミック購入: 6…

のだめカンタービレ 25

のだめでとりあげられた音楽のCDが売れたりするのってわかる。その作品の性格を表現する力がすごい。今回の「魔笛」もみてみたくなってしまった。 これで一段落なんだろうか。。名残惜しいし、ひょこっと番外編があらわれてもよさそうだ。 私の好きな黒木君…

ラテンアメリカ 光と影の詩

「マラドーナ」*1、「エビータ」*2、とみていくうちにアルゼンチンのことをもっと知りたくなり借りてみた。ラテンアメリカの話を読んでいるとブラックマジックが云々という文言をよくみかけ、それは死者と生者が平気で交錯するようなことらしいのだけど、こ…

トラヴィアータ

80年代というと、一般的にはまず軽いイメージがつきまとうのだけど、80年代の大河ものや、時代考証ものの映画には金銭的に煮詰まっていない時代のせいかしっかり作られているという印象を持っている。 この作品も私の考えているその法則通り、場面場面が…

義経千本桜

タイトルはよくきいていたし、歌舞伎とか親しまれる方には超常識のはなしなんだろうけれど、はじめてちゃんと理解できた!(歌舞伎や文楽での演目解説、みたいなところに書かれていても文章の中にいくつか知らない名称が出てくるともう読み飛ばしてしまって…

三国志 22

完全に世代交代。。興味深かったのは諸葛孔明が仕込んだ「石兵八陣」という石組み。相手を翻弄するのだけど、なんか神秘的で、生まれてはじめて「魔法陣」という言葉をきいたときのような気分(数字上のことだけとは思えなかった)、あるいはピラミッドパワ…