2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

つぐない

友人たちから強くすすめられていたのだけど、美しくなんだかつらいことが起きそうな気配のチラシに怖じ気づき、自分の精神が持ちこたえるかどうか心配だったのだけど、みはじめたらほんとひきこまれる。つぐないたいことって、人が生きていったらそれぞれ何…

モンティパイソン 人生狂想曲

お茶の間ではみにくい感じだし、げらげら笑うってより、唇をゆがめながら笑う、って種類のものなのだけど、最近の安いギャグみたいにやってる本人たちが楽屋オチ的にやりながら笑う、とかいうのとは対極の、まったくもってすましてやってるところがいいし、…

ペルセポリス

映画をみてからこの原作を読んだ。予想通り映画はこの本を読むきっかけという役割は果たしているけれど、本の方が説明がじっくりしていていい。1巻の冒頭に、「大発作」のダヴィッド・Bのペルシャの歴史の解説があり、その内容はなかなか頭に入らないものの…

マリア・カラス最後の恋

マリア・カラスを取り扱った番組とか興味があってよくみるのだけど、これはちょっときれいごとっぽい?ファッション雑誌のよう。オナシスとジャクリーヌの出会いについてはちょこっと理解が深まったけれど・・ マリア・カラス最後の恋 コレクターズBOX [DVD]…

権現の踊り子

久し振りに文学を読む楽しさを味わった感じ。(ちゃんと理解しているかどうかは別として。。)町田康のリズム、ほんとにいい。町田流水戸黄門の「逆水戸」、すごくパンク小説という感じ。「ふくみ笑い」は、町田さんのコラムと似た空気。他者の視線を気にする自…

ファンタスティック・カーニバル

「女はみんな生きている」*1「サン・ジャックへの道」*2をみて、コリーヌ・セロー監督のものが好きになり、過去の作品を見続けているのだが・・この作品も、弱者のしっぺ返し、みたいなテーマのコメディというところは一緒なんだけど、後期の作品の方が終息の…

実録・連合赤軍あさま山荘への道程

連合赤軍がどういう経緯を踏んでつくられたのか、その辺の流れがはじめて頭にはいり、いろんなニュースがやっとちょっとだけつながった。粛清シーンはきつくてきつくて、戦争映画と同じくらい我慢してみる感じだったけれど、最後まで見通してよかったと思え…

グロリアの憂鬱

マドリッドの一般的な家庭のような感じで出てくる話の内容は、日本のホームドラマにはちょっと出てこないような展開。結構スゴいことになったりするけれど、人生の心棒はしっかりしているような・・おばあさんとアブない商売をやりつつも、妙に地に足付いて…

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

地味な始まり方で最後までちゃんとみられるか心配だったが、あの過程があってこそダニエル・ディ・ルイスの演じるすごく濃い生き方が善悪を超えて迫ってくるんだなあ。すぐにはいりこめ目が離せなくなる。自分が若い頃、色男を演じていた彼が!そして、ずっ…

よくばりな毎日

「シティリビング」の連載コラムをまとめたもの。左側に文字、右側(と左の下部)に説明つきの絵という配置。(オールカラー)絵のタッチ、色合いがほんとに素敵で、みていて楽しい気分になる。ご紹介の松本の開運堂の「白鳥の湖」というお菓子すごくかわい…

ペルセポリス

イランの映画をみたことはあるけれど、「運動靴と赤い金魚」とか「友だちのうちはどこ?」とか素朴な感じのものが多かったので(後者の様子とか学校が厳しいなとは思ったけれど。。)イランで育った女の子が闇市場でロック音楽のカセットを手に入れようとして…

怖いこわい京都、教えます

京都魔界もの、みたいな本を何冊か読んだんだのだけど、この本は一応地名、大まかな地図などは出てくるものの、ガイドブック的な詳細な地図などが記載してあるのでなく、メインは文章の説明に依っていて、入江さんの個人的な体験を中心に書かれている「こわ…

歌っているのはだれ?

長澤セツさんおすすめの一本。最後までみたらなかなか意味深長なタイトル・・1941年4月ドイツによるユーゴラスラヴィア侵攻の前日、超ぼろぼろのバスがセルビアの片田舎からベオグラードに向かって走っていく模様を描いたもので乗り合わせたそれぞれの人をう…

いちにち商店街

windshipさんが掲示板で 友人が教えてくれました。 http://www.factory-net.jp/毎月一日に、下鴨蓼倉町で開催されているみたいです。 来月は 6月1日(月)10:00〜16:00 ・米飴ワークショップ や ・ドクダミ摘みと野草茶づくりのイベントがあるそ…

恋する女たち

D.H.ローレンスの原作を昔読んだことがあるのだけど、こんな話だったかな?恋愛がテーマなんだけど、すごい個性のぶつかりあい。自分はここで安住していいのか・・という疑問は、ケン・ラッセルのテーマかな?対象にぶつかっていく姉妹のたたずまい、少しと…

セックス・アンド・ザ・シティ

ずっとドラマをみてきたものにはその後・・って感じで楽しかったけれど、いきなり映画だけだったら楽しみは半減かな・・スティーブがずいぶん年取ってるのにびっくりした。女性陣はあまりかわってないのに・・「ビッグ」は誰かに似ているとずっと思っていた…

春、バーニーズで

TV

市川準監督の映像のたたずまいはつくづく詩情あふれているなぁ。関西弁のマシンガントークの自分には考えられなような静かな間、これがものすごく意味深い雰囲気で私に迫ってくる。みな達者な役者さんばかりだったが、特に田口トモロヲさんの表情の演技、真…

真説・外道の潮騒

すばらしいリズムをもった言葉の使い方。最初はかなり書いてあることを真に受けつつ読んでしまったが、フィクションと事実がうまくまぜてあるのだろうなあ。真説・外道の潮騒作者: 町田康出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/10/31メデ…

君とボクの虹色の世界

内にはいろんなものを持っているんだけど、だからこそのなんともいえない透明感(マイケル・アンドリュースという人の音楽の影響も大。)に包まれて、気持ちがよくなる映画。聖なるものと俗なるものをあわせもつ兄弟も(あの表情!)、神経が細やかで空周り…

黄檗へ

京都のパン屋さん作者: コパンサンク出版社/メーカー: mille books発売日: 2007/11/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る「京都のパン屋さん」という本に載っていた「たま木亭」に行きたくて行きたくて・・寺社巡りの好きな夫にはその近くの…

トルンカ 放送変更

国会中継で、イジー・トルンカのテレビ放映日が変更に。今週するはずだったのが、 5/29 バヤヤ 皇帝の鶯 6/12 チェコの古代伝説 チェコの四季という予定に。「皇帝の鶯」という映画は、キーワード登録をみても大変評判がいいもののようで楽しみ。(こちらやこ…

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー山田孝之Amazon本を読んだとき一番好きだった登場人物高村役が「アヒルと鴨のコインロッカー」で好きになった濱田岳氏で、なるほどと思ったし、登場するなり本当に堪能してしまった。「凡ちゃん」という大木凡人にそっくりの女学生役が栗山千明…

他人のそら似

このあいだからパトリス・ルコントの古いコメディーをみていたら「仕立て屋の恋」のミッシェル・ブランがたくさん出てきて、その様子がちょっと「仕立て屋〜」とは違うものだから、ミッシェル・ブランという人に興味をもってこの監督・主演作品をみてみた。…

黒の報告書

増村監督っていうと女がらみのややどぎつめの演出が頭に浮かんでしまうのだけど、これはまともなタッチで宇津井健演じる若き検察官や殿山泰司の渋い刑事をしっかり描いていて、お手軽な話になっておらずとても新鮮だった。また人間と人間、人間と建物などの…

やわらかい手

今年みた映画の中でベスト、といっていいくらいの感銘を受けた。主人公は孫がいるとはいえ、自分とそう変わらないような感じにみえる。(中高年な感じ)。主人公が最初孫のおみまいにいくところから、そのおみやげの種類、そのあとの扱いなどだけで彼女のお…

白蛇伝説

ケン・ラッセルは昔から大好きなんだけど、なんかこれは、きわものっぽい感じで公開当時から、避けてきた。しかし、信頼すべきビデオ屋さんふや町映画タウンのおすすめリストにもはいっていて、みてみる。 なんか、すっとんきょうでケッサク!タイトル通り白…

カワイイ映画

5月はなんだか、「カワイイ」映画が結構放映されるよう・・関心空間の「カワイイ映画の会」でキーワード登録されていて前からみたかった「君とボクの虹色の世界」は、5/8(7日深夜)放映。君とボクの虹色の世界 [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャー…

春の雪

DVDの表紙のようになんか甘ったるいものになっていたらイヤだなと思っていたのだけど、信頼できる人がすすめてくれたのでみてみた。竹内結子は時々、現代劇?と思う瞬間があったが、おひいさまの雰囲気はすごくあったし、妻夫木聡も、自分が従来もっていた、…

花はさくら木

掲示板でmitsu5さんが 先日、辻原登著「花はさくら木」知り合いのすすめで読みました。以前住んでいた伏見界隈、京都から近江の街道沿いが舞台になって、思いはせながら楽しめました。 花はさくら木 (朝日文庫)作者: 辻原登出版社/メーカー: 朝日新聞出版発…