2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

栄光の影に ウィリアムとドロシー/老水夫の詩

ウィリアム・ワーズワースとサミュエル・テイラー・コールリッジという二人の英国詩人をケン・ラッセルが描いたもの。前者はワーズワースの霊感に大きな影響を与えた妹ドロシーとの関係、後者はコールリッジのことなんだけど、前者では微妙な立場のワーズワ…

アヒルと鴨のコインロッカー

本を読み終えた直後に映画も見る。本の方がやはり情報量が多い分いいなと思うけれど、瑛太と松田龍平、濱田岳は、原作のイメージ通りだった。舞台になる本屋は本を読んだ時のイメージと全く違うものだった。アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)作者: …

ソング・オブ・サマー

ケン・ラッセルがBBCのTVディレクター時代に作った作品。フレデリック・デリアスという音楽家の音楽に惹かれた青年オルガン奏者が、デリアスの病気で中断している楽曲の完成の手伝いをしにいくという内容。(フェンビーというオルガン奏者の書いた実話…

音楽

三島由紀夫の原作作品を増村保造が監督したもの。なんだか精神分析をおもしろがって利用した、形をかえた見世物小屋、みたいな雰囲気も漂っていたけれど、人を惹きつけるパワーには満ちている。

杏っ子

この原作が江波杏子さんの芸名のもとになったということで、どんなお話かわくわくしながらみた。松岡正剛氏の千夜千冊をみてみると、原作と映画はニュアンスの違うもののように感じた。映画の感じなかなかいいのではないかな・・小説家の大家の娘の杏子をす…

杉浦茂101年祭

京都国際マンガミュージアムで「杉浦茂101年祭」というのをやっていて、前からあのかわいらしくもとぼけたタッチが気になっていたのでみにいく。杉浦さんの原画も展示されていたが、145名もの漫画家やイラストレーターなどのトリビュート作品群に、それぞれ…

探偵<スルース>

文句なしの名作!ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの対峙の心地よい緊張感。美術もとてもしゃれているし、演劇的なエンディングも凝っている!オーソドックスなイギリス風味が楽しい。探偵スルース [VHS]発売日: 1992/09/25メディア: VHS

思い出の指輪

斎藤耕一監督のGSもの。音響効果とかが幼い時にみたテレビ番組(「魔法使いサリー」や「コメットさん☆」)的な感じで懐かしい。山本リンダも「こまっちゃうナ」時代で。女子のファッションがかわいい! 思い出の指輪 [DVD]出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ発…

海街diary2真昼の月

一見さばさば自分の人生を生きている人の持つ痛みにうまく寄り添い表現しているなあ。海街diary(うみまちダイアリー)2 真昼の月(フラワーコミックス)作者: 吉田秋生出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/10/10メディア: コミック購入: 30人 クリック: 125回…

大阪ハムレット3

偏見なしに人物を愛情深くこまやかに描いていけるすばらしい才能。自分の最寄駅叡山電車茶山駅が出てきてさらにうれしさ倍増。大阪ハムレット 3 (アクションコミックス)作者: 森下裕美出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2009/03/12メディア: コミック購入: 5人…

アフタースクール

内田けんじ監督って緻密な構成力×エンターテイメント性×爽やかさでほんといい!ずっとおっかけていきたい監督さん!アフタースクール [DVD]出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/11/28メディア: DVD購入: 11人 クリック: 141回この商品を含む…

グラン・カジノ

細かいことを気にしないラテンな感じ。メキシコが舞台の話なんだけど、アルゼンチンから来た歌手のタンゴが調べが本場ってこともあって周りを凌駕、っていうような設定になっていたり、アルゼンチンとメキシコの差異を感じさせる表現があったり、アルゼンチ…

とうふカフェ藤野で

今年はソメイヨシノが咲き始めてから冷え込んだりしたので、結構桜の時期が長く、例年これくらいの時期でも咲いている(と思われる)遅咲きの御室の桜をみにいくも、夏のような日で、さすがにほとんど桜は終わっていた。あまりに暑いので、なにか和の甘味が…

ヴィーナス

老人が若い娘に惹かれる話なんて、若い頃はふーん・・って感じだったのに、自分が年をとってみると、若さの輝きっていうかなり抽象的なものへの気持ちも含まれているのだなぁって思えるようになっている。 ピーター・オトゥールが演じることでとても品がある…

アルタード・ステーツ

芸術家の伝記作品などをたくさん撮っているケン・ラッセルがどうしてトンデモSFみたいな本作を?とずっと思っていたのだけど、みてみて、なるほど、ケン・ラッセルという人は画面からも推測できるように過剰な人への思い入れがある人なんだなぁと納得した。…

進め!ジャガーズ敵前上陸

和製オースティン・パワーズというかなんというか・・ 伊東四朗さんって若い時なかなかハンサム・・・この映画でも道化役だけど、マッシュルームカットがそこそこ似合っていたりして・・三遊亭円楽さんを映画で見たのははじめてかもしれない。基本おちゃらけ…

ボラット

モキュメンタリー?アメリカがいやがるものははっきりしていておもしろい。ちょいわざとらしすぎるけれど。 あとで調べたら、イギリス人がやっているとか?実在の国カザフスタンを名乗ってよくやるなぁ・・確かにイギリスっぽいギャグだ。 なんかききおぼえ…

自由の幻想

すごい人を喰ってる。修道院、お医者さん…からはじまってありとあらゆる「社会的に認知されていること」に疑りの目を。大真面目で品のいいスタイルで。※2023年7月 再見 観たことをすっかり忘れていたが、途中警察署での講義のシーンでやっと「観たこと…

グッドナイト スリイプタイト

wowowで。三谷さんの夫婦もの。リアルな会話にちょっとびっくりする。戸田恵子と中井貴一というのは芸達者とは思うのだけど、わたしの周りでも好き嫌いが結構わかれる役者さんだなと思う。おもしろいせりふなのに、放映日に入ったお客さんにうまく通じていな…

女囚701号 さそり

ほんとにいろいろな表現が昔のコミックみたいで、見世物っぽいエンターテイメントとしての作品という感じで楽しめた。今見ると、セットとか音響とかちょっとチープで特撮ものの朝のテレビをみているようなところもあるけれど、それもまた楽しい。梶芽衣子の…

皆殺しの天使

安部公房のお話みたいに、なんでか知らないけれど、ごく当り前の感じで不条理に巻き込まれる人々。巻き込まれている人たちがいかにもブルジョアっていうタイプなものだから、つらい、というより、おかしいという感じ。すました顔してブニュエルってほんとす…

事の次第

教育TVのピタゴラスイッチとかで、時々みかける、ものが連鎖して影響しあっていく(ボールがころがっておいてたものが倒れみたいな。。)様子を描いたものなのだけど、「ピタゴラ」みたいな、きれいなものが並べてあるのでなくて、結構無造作な造形の、ゴミ…

青春群像

「30歳になろうとする5人のぐうたらな青年は悪戯に夢中で、あてどない夢ばかり追いかけてる。」と、ビデオジャケットの後ろにストーリーが紹介されていて、変に大人な私はついていけない話か?と思いきや、たしかに愚かしかったりもするんだけど、特別な無…

テースト・オブ・苦虫6 おっさんは世界の奴隷か

2008年11月初版発行になっているけれど、読売ウィークリーの町田さんのコラムの2005年3月13日号から2006年1月29日号の分だそうだ。だから、その当時の総理の発言なんかもちょっと出てくるけれど、それだけを論じるのでなく、それをきっかけにもっと大きな、…

渋谷区円山町

枡野浩一氏とよくお仕事をされてるおかざき真里さんのコミックが原作ということで、日本映画チャンネルからいさんで録画。はじめ、榮倉奈々の平成版「若い人」って感じの暴走ぶりに、同じ年頃の娘を持つ母としては焦ってしまったのだけど(服装なんかもほん…