2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

網走番外地

荒っぽく男くさい映画かと思いきや、娯楽性もたっぷり!テンポもよくてこれは楽しめます。若き高倉健の、田中邦衛の物まね!!こんなことしているんだ!嵐寛寿郎のあの雰囲気!(どっか品があって、飄々としたものもあって、でも迫力もあって。。)さすがの…

あらくれ

映画に出てくる女の人のけんかで、これほど気持ちのよいのをみたことがない。徳田秋声の「あらくれ」というタイトルをきいただけでは、まさか、高峰秀子があらくれてる映画とは思いもかけなかったのだけど、たくましくてとてもすばらしい! 成瀬監督の映画に…

キング・コング

キング・コングというと、あのNYのビルのシーンが頭に浮かぶのだけど、そういうなんか怪獣映画的な感じより、キング・コングが元いた島の描写がピーター・ジャクソン監督らしい細部にこだわったリアルさで(それも美しいものよりは気持ち悪いもの方がなおハ…

バッシング(ネタばれあり)

この映画のポスターをみて、上映がなかなか実現しないことを知ったときは、自分の中にいきりたつものがあったし、ぜひみたいと思ったのだけれど、wowowで放映されてはりきってみてみたら、もともともっていたこの人質バッシング事件に対しての気持ちが揺るぎ…

赤ちょうちん バージンブルース

みるまで勝手に湿っぽさとか隠微さがあるのかな、と思っていたのだけど、ものすごくおもしろかった! 1974年の映画で、あの先月感激した「田園に死す」*1と同じ年に作られているのだけど、今さらわたしがとりあげるまでもないことかもしれないけれど70…

きつねのはなし

しょっぱなに入っている「きつねのはなし」が小説新潮に載って、あとは書き下ろしのようだけど、しょっぱなのお話がまずあって、そこからふくらませていった感じで、しょっぱなのが特によい出来だと思う。 次の「果実の中の龍」もとても味わい深かった。キー…

スクリーンの中の戦争

いつも知的好奇心をくすぐってもらうTさんから教えていただいた本。著者の「新しい歴史教科書をつくる会」理事という肩書きに少し身構えつつも読んだのだけど、戦争を扱った映画について、まったく硬くなくヴィヴィッドな口ぶりで書き綴っておられ、とても楽…

千本閻魔堂

ボードで西陣の話からP-のりさんが 西陣と言えば、千本閻魔堂の存在が白眉です。 入口付近は車が雑然と置いてあったりして、一見、車の整備工場か?と思えてしまうところが、好きだったりします。 境内に入ると左上から強い視線を感じて振り仰ぐと、 閻魔様…

横尾流現代美術ー私の謎を解き明かす

横尾忠則さんの高校の時から現代に至るまでどんな気持ちで絵に向かってきどんな作品ができたかそのことがわかりやすい口調で書いてある本。横尾さんのまっすぐさ、計算とかとは全く反対の、とにかく自分の気持ちをぶつけるまでだ、という創作姿勢はとてもす…

赤線跡を歩く 

赤線跡を歩く―消えゆく夢の街を訪ねて (Bibliotheca Nocturna(夜の図書館))作者: 木村聡出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 1998/02メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る街を歩いていてタイルやステンドグラスを使ったよう…

悪魔の手毬唄

このところNHKBSで市川崑監督の横溝正史シリーズをやっていて、映画館でやっていた中学の頃はこわくて近寄りもできなかったのに、大人になってから市川崑監督の映画に関心をもつようになって、ぼつぼつとみはじめた私にはとてもうれしい。当時はこわいってい…

スリング・ブレイド(ややネタばれあり)

ビリー・ボブ・ソーントンが好きなので監督・主演作品ということでみてみた。みていて気分は悪くないし、メッセージは伝わるのだけどこうなりゃしないかなという道筋にそって話が進んでしまう。アカデミー賞の脚色賞を受賞しているけれど、そのことで、ひね…

宮廷料理人ヴァテール

ちょっと前に観た「王は踊る」*1もだったのだけど、これも太陽王ルイ14世の時代のおはなし。「王は踊る」のイメージと結構近い感じででてくるのだけど、ツレがいろいろネットで調べたところルイ14世というのはいろいろな逸話のあった人らしい。。多少グロテ…