2004-10-08から1日間の記事一覧
「京都人だけが知っている」*1ではじめて入江さんのことを知ったのだけど、それをきっかけにあれこれ入江さんの書物を読んでいるうちにすっかり好きになっている。この本は、イギリス王室ご用達のいろいろなグッズがうつっていますが、おもに日用品でとても…
雑貨の本に時々あるうわついた感じがなくて、本当にそのものの味わいをそのものらしく味わうタッチの本で好感がもてる。今年の夏行ったばかりの角館のこと、大館の比内鶏のこと。買おうかと思っていた曲げわっぱのこと。行くたびに知る度にどんどん東北が好…
主人公は天真爛漫な高校生。自分の病気のはなしなどをあっけらかんと語れ、一年遅れのクラスでの居場所を自然に確保できるタイプ。でも、それをただの英雄として描かないよしながさんの深さがわたしは好きだ。まわりの人物の細やかさもとってもうまく描き分…
小学校の高学年の主人公の女の子の描写がとてもリアルで、かわいらしく(べたべたしたかわいさじゃなく、生意気さがいいんです。。)、かっこいいし、彼女を囲む人たちも、ステレオタイプな描き方でなくそれぞれに魅力を感じる表現がしてあってすばらしかっ…
すごくいい音楽センスをもっているけれど、生活は無頼な(でもかわいいところもある)女の子を主人公にその周辺のいろいろな才能の持ち主を描く音大を舞台にした群像もの。べたべたしてないのだけれど愛すべき登場人物満載で楽しめるし、天性のものばかりに…
男X男の物語をよく書いておられるよしながさんだけど、今回は現代に生きるいろいろな立場の女性を描いたもの。心の機微を描くのがよしながさんは上手ですね。たとえば娘と母の物語。よくいい話にまとめられがちなんですが、自分やまわりをみても内実はいろ…
穂村さんって女性ファン多いのではないかな?少女漫画を深く理解していたり、書かれていることもまるで自分が感じていることをおもしろくまとめたみたい!という気分になります。その細やかさ、自虐的でおもしろい文章から「小太りな人」と推測されるくだり…
版画のような絵柄、ひとつひとつが決まった構図、登場人物は大人もこどももすごい存在感。すべてがかっこいいコミック。でもうわっつらじゃない、うわっつらじゃないところが魅力のコミック。わたしはネズミと呼ばれているヤクザにひどく惹かれた。サーカス…
皇居だとか日光だとか一応美術も飾ってある場所にでかけ、ちゃんと説明をうけながら、それをダイレクトに伝えたりするのではなくかなり着崩した感じで語り合っている、大人向けの書物。とても読みやすいのだけど、簡単な形にひねってある感じ。美術の基本を…