往年のテレビドラマ「王様のレストラン」のソムリエ役で注目し始めた白井晃氏が出ておられる作品を二つ観た。
表紙には、白井晃氏、写っておらず・・こんな方。大河ドラマ「新選組!」では、清川八郎役。ちょっとクセのある役が多いとお見受けしている。
観た映画の一つめは、「Focus」
浅野忠信扮する電波マニアのおとなしい青年が、白井晃氏演じるゲスなテレビマンの作る番組に協力させられ、ちょっとした転機から、場が抜き差しならぬものになっていく、というドラマ。浅野氏の役になりきった佇まいが凄まじく、入り込んで観る。ドキュメンタリーぽい長回しがすごい迫力で、観ている間集中が途切れない。
twitterのこちらの投稿を拝見したのがきっかけだったけれど、教えてもらって出会えてよかった。
もう一つみたのは、「欽ちゃんのシネマジャック」なるビデオ。
ビデオジャケットの惹句、今見ると中途半端に古い気恥ずかしさがあるけれど、Movie Walkerの解説を読んでいると、「欽ちゃんのシネマジャック」という映画祭のようなものがあって、その時に上映されたもののようだ。萩本氏、こういうこともされていたんだな。
ビデオには黒沢直助の「探偵 ハーレム・ノクターン」、スタンリー・ クワンの「女とおんな」、市川準の「きっと、来るさ。」が収録されている。白井氏が出ておられるのは「きっと、来るさ。」。子どもたちの手作り劇団が、観客を待ち受ける話だけど、大人がしているので、はじめは、こどもの話?それとも・・となったのだけど、どちらにしろ、観客を待ちわびるというシチュエーションには変わりなし。市川監督らしい抒情的な世界でなかなか良かった。白井さんも萩本欽一と一緒に劇団の一員として出演してたけれど、一番目を引いたのは、白井さんとともに「遊◎機械/全自動シアター」を旗揚げされた高泉淳子さんの姿だ。
この映画が公開された93年頃、フジテレビの子供番組「ポンキッキーズ」に「山田のぼる」君として登場されていた、そのことを思い出させてくれるお姿。当時高泉さんのことが気になって気になって舞台「ア・ラ・カルト 役者と音楽家のいるレストラン」にも行ったなあ。しゃれた小品で構成され、確か、ワインなども幕間に飲めたり、面白い公演だったと思う。*1
割合最近では三谷幸喜の舞台「ホロビッツとの対話」*2でお見掛けしたりしていたし、自分が意識していないだけで、ちょこちょこ出ておられるみたいなのだけど、ちょっと意識して最近のお姿をみたくなっている。彼女のwikipediaに載っていた「主に泣いてます」のトキばあおもしろそう。。
「欽ちゃんのシネマジャック」のビデオにはコント55号のコントも入っていたが、これは、欽ちゃんが二郎さんをいじりたおす趣向の話で、私はどうも苦手だった。
他収録作については「探偵」は橋爪功さんが探偵だが、私があんまり好きじゃないフィルム・ノワール系で、自分にはあまり響かなかった。(フィルムノワールってともすると、かっこつけているだけという風にみえてしまう。)
「女とおんな」はマギー・チャンが美しいなという感想。作品のキレは良かった。
*1:wikipedeiaによると、途中からワインは出されなくなったそうだ。