サラーリマン忠臣蔵

 

お正月にKBS京都で放映していたものを視聴。えっここで?と思うような、これからというところで終わるのだけど、続編があったらしい。それならわかる。二本見せる工夫かな。。

忠臣蔵ファンのサイト「くすぺでぃあ」にも歌舞伎の仮手本忠臣蔵をベースに上手に使っていて、話をよく知っているほうが楽しめるとあったがその通りで、おかる兄妹と勘平の仕事などサラリーマン社会にうまく溶け込ませてあったし、加古川本藏が血のあつい主君桃井のために吉良に賄賂を贈るくだりも、構図がもともとうまくサラリーマン社会にあてはまっているものだからとても自然でしっくりくるし、加古川志村喬が品のよい雰囲気で演じていて、やはり加古川良いよなあとなる。大石主税の婚約者は加古川の娘にはしてなく、別の風見鶏的な人物の娘にしてあった。その方がすんなりくるもんなあ。

堀部安兵衛を飲んべえのエレベーターガールにしてあるのもおもしろい。安平衛への興味が高まった。wikipediaによると中島そのみという方で、私の好きだったアニメ「ちびっこ怪獣ヤダモン」の声を担当されたのも彼女のよう!

三船敏郎が桃井なのは役が軽いように思ったが、続編で活躍するのかも。この映画での仇討ちはビジネスで行う気配だったから。

松の廊下もビジネスマンにふさわしい設計になっていて楽しめたし、歌舞伎の方でも女のトラブルをかませてあったのでそれを受け継いでいたけれど、企業ドラマとしてみているとこんなことで、とすごく思ったりも。