NHKドキュメンタリーで。とりあえずのメモ。
自分が若々しい感覚の作品を作れるのは、旧い映画をたくさんみてきたからとおっしゃっていた大林監督。CS衛星劇場で「いつか見た映画館」という映画史を追いながら映画を紹介する番組をされており、本も上梓されたという。(こちらその本の書評、こちら、その本を出版している七ツ森書館の紹介ページ。
確か60年代くらいまでは日本でみられる映画をみなみたというようなことをおっしゃってた大林監督。「いつか見た映画館」では最近はサイレント映画をまずは「月世界旅行」から紹介しておられ、古い映画(をたくさんみることが)若々しい映画を生むとの言葉。独創的な思い付きによる映画が多いかと思いきや、古い映画の蓄積が本当に多く、興味をひかれることが多かった。まとめようと思ったがうまくまとめられない・・とりあえずメモをみながらまとめられるところまでまとめておく。(事実誤認があったら指摘願います。)
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海外に出品するために短縮版がつくられた。(wikipedeiaに説明あり。)
海外からの眼という観点では、
山本嘉次郎監督の「ハワイ・マレー沖海戦」のエピソードも
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- 映画のPhilosphyの違い
「真昼の決闘」と「リオ・ブラボー」
後者は正々堂々とした闘い、前者は監督フレッド・ジンネマンの気持ちの反映された好戦的ではない話(ジンネマンはホロコーストに両親を殺されたというような経緯がある。wikipediaにもジンネマン監督が影響を受けてきた作品などが載っている。)
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戦争反対をドラキュラ映画などで表現してきた歴史。ロジェ・バディムの「血とバラ」は権力者が庶民の血を吸い取りいためつけることを表現している。
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そして、大林監督も「HOUSE」の中で、戦争の犠牲者を使うことで反戦を表現している。また「この空の花 長岡花火物語」では長岡の花火をとりあげたが、それは、長岡の花火が、長岡空襲の日を偲ぶためのものであること、戊辰戦争後ふんばった「長岡魂」で、焦土と化した長岡を復興させようという長岡の人々のたましい、負けた側の歴史を伝えたいと思った。
(「長岡魂」についてはこちらのページにも)
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「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督が撮った「あの日の声を探して」はチェチェンの戦争をとりあげたもの。これは、前述「真昼の決闘」のジンネマン監督の「山河遥かなり」のリメイク。ユダヤ系フランス人であるアザナヴィシウス監督がアカデミー賞の監督賞を「アーティスト」で授けられたことへのハリウッドへのお返しがこの作品。(ジンネマン監督もだけど、ハリウッドというのはもともとホロコーストから逃がれてきたユダヤ系がルーツである。)
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ルーカスも「スター・ウォーズ」を武力で武力を倒すものとして、つくるのをやめたが、紆余曲折はあっても監督のPhilosophy を反映した映画作りをしようとしてきた映画人たちがいる。岡本喜八監督もアクション娯楽が好きで西部劇が原点の「独立愚連隊」を作ったが、その後、平和への祈りをこめて、身銭を切って「肉弾」を作った。
戦意高揚的な(「ベンガルの槍騎兵」的な?)映画(「望楼の決死隊」?)を撮った今井正監督が自由に映画が撮れるようになって撮ったのが厭戦の「また逢う日まで」
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一方戦争中アメリカはどんな映画を撮って来たかというと
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戦後、戦争の体験をしてきたものがやっと「日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声」などの映画を撮れるようになったが、心配なのはそのあとにきた名画の時代。あたかもそこにすばらしいものがあったかのように解釈されかねない「ビルマの竪琴」のような映画。
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- 小津安二郎と戦争
トリュフォーが小津映画をはじめてみたとき、アマチュアリズムに驚く。映画の基本を無視したとりかた。でもそれがよいのだとあとで影響される。
「彼岸花」に「戦争中は命がけだったけれど今はバラバラ あの時のほうがよかった」というような台詞があるが、戦争に行かされた小津さんならではの戦争というものはその後どういう崩壊をもたらすかということを伝えたい気持ち。
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- 大林監督の流れをくむ人たち
↑自分のメモからではこの程度しか復元できないが、もう一度テレビを流しながらこのメモも手直ししていくつもり。。せめて言及された映画でみていないものはみていきたい。