鬼の詩

movie walker
冒頭 原作者藤本義一笑福亭松鶴師匠の対談あり。ATGらしさ、70年代の香りも漂って堪能した。
伊勢大神楽の二十三代山本源太夫氏の名前も製作協力のところに。昨年1月にNHKでみた「疾走!神楽男子 伊勢大神楽の若き獅子たち」という番組を思い出す。(あの番組に出ておられたのは山本勘太夫だったよう・・)お話の中では主人公の育ての親が佐渡神楽の一員という設定になっていて福井、鯖江、河内を転々としたというような台詞があった。
片桐夕子演じる女房と主人公が門付の旅にでるところの三味線と義太夫?の音、そしてざらっとした旅の映像がとてもいい。やはり70年代の映画「森浦への道」*1や「股旅」*2にあるような彷徨の空気。
この日みた「歌行燈」*3雷蔵も門付をしているのだけど、製作や年代によってこうも描き方が違うのだな。
音曲指導に豊竹和佐太夫、豊竹鶴玉というお名前。

この映画でも藤本氏の真摯な話のききかたが心に残り、昨今藤本氏の仕事が気になっている。

DVDはBOXのみ発売のよう・・