こんなに歌舞伎風にまとめてある映画とは知らなかった。
コトバンクによると、もともと十三世守田勘彌や六世尾上菊五郎によって演じられた演目だそうけど、芝居の役者(緞帳芝居←本格的なものではないの意味らしい)小幡小平次と囃子方の太九郎の二人の男に、太九郎の妻おちかがからんでおり、舞台も出てくるし*1、また日常でも舞台ごっこみたいなのをしていて、「助六」からと思われる場面や忠臣蔵の勘平切腹の段などが出てき、セリフ回しも芝居の好きな三人ならではの七五調などが多くとても楽しめる。特に小平次を演じた藤間文彦という人のセリフ回しやしぐさがきっちりしていて良かった。六世藤間勘十郎氏と藤間紫氏の間の息子さんとのこと。
舞台の雰囲気と外での映像がうまくまざりあい強い印象を残す作品。
題字は天知茂氏とのこと。中川信夫監督と信頼し合って仕事しておられたのだなあ。
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