フランク・キャプラの第2次世界大戦~戦争の序曲  WHY WE FIGHT

 少し前に1,2巻*1だけみていたフランク・キャプラの「Why We Fight」の3巻から先をみる。下のアマゾンの一覧には、もともとの6巻である「日中戦争」の巻は載っていない。もろ日本の話で、はじめは発売が見送られたとか?このビデオ群の中でも日中戦争の巻だけ吹き替えでなく、字幕。3,4巻はヨーロッパの話で、「これがダンケルクか・・」などの感慨があったのだけど、とにかく、戦意高揚映画だけあって(きくところによると、ハリウッドはヨーロッパから迫害されてやってきた人たちが多くを占めていて、ファシズムへの拒否感が強く、政府よりずっと戦争に前のめりだったよう。こちらの記事もそのあたり参考になった。)ロシアだとか、中国だとか当時の味方をすごく礼賛している・・・なんかその後のアメリカとの関係を思うと不思議な気持ちになるけれど、それは後からみて思うわけで、当時を知るための映画だ。「このフィルムは歴史的に重要な価値を持つものであるが、この映像を提供する組織の現在の政策や方針を反映するものではない」というような注意の言葉が毎巻しょっぱなに流れるのもそういうことかな。大林宣彦監督が、アメリカの戦争ドキュメンタリー映像に理解しやすければ平気で劇映画がまざっているという話をされていたが(かなり肯定的ないいかたで、伝えことを伝えるのがベストだからと)、この映像がまさにそれで、みているこっちはどこまでがリアルなんだ・・と、逆になんかみてきたような話をきかされているような気分にもなる。でも、こういうものが作られ流されていた、そこが一番大事なんだと思う。