天狗飛脚

天狗飛脚 [DVD] COS-039

天狗飛脚 [DVD] COS-039

 

 

とっても楽しめた。ひとが懸命に走ってる姿って心を動かされる。筋も楽しくかつ胸をうつもので(起伏がいい感じ、そして五十三次をからめるストーリー運びも楽しい)、丸根賛太郎監督やっぱりいいな。

大好きな志村喬がまたまた好人物の役人役。完璧な人間にしていなく、抜けがあるところがまたいい。

主人公の市川右太衛門、いままで割合大御所的なものをみてきたように思うが、この、走ることだけが取り柄の男、とても魅力的だ。

ヒロインの可憐な感じもよかった。相馬千恵子さんとおっしゃるらしい。

もぐらの太平という人がどうも加東大介に似ているなと思っていたが、yahoo movieで調べたらご本人だった・・ついでに沢村貞子に似ていると思っていたおえいさんもご本人。そして平太郎という子役は沢村マサヒコ(津川雅彦)であった。。(沢村貞子と親子という設定)。大阪商人浪華屋伝兵衛を演じた上田吉二郎の大阪弁が江戸の話の中でなにかアクセントに感じられた。

もぐらの太平は、三人組で出てくるのだが、その三人組の間の抜けた味がまたよくて。その中で一人、俊足右太衛門のかわりに走る羽目になる人物が出てくるのだがこの人の感じもいい。(どうやら羅門光三郎という人らしい。)

yahooムービーのbakenekoさんのレビューをみてはったとしたのだけど、「うさぎとかめ」の話をうまく使ったり(しかも、天狗になっているうさぎが主人公という設定)、音楽もなにか洋風のとぼけた味があって、結婚行進曲をかなしげにアレンジしたものを使ってみたり、ほんとしゃれている。