非行少年/陽の出の叫び、ゆけゆけ二度目の処女

藤田敏八の「非行少年/陽の出の叫び」(1967)と、若松孝二の「ゆけゆけ二度目の処女」(1969)をみる。

 

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「ゆけゆけ二度目の処女」については映画復刻レーベルDIGより

ゆけゆけ二度目の処女 of New Site 5

 

両方60年代後半の時代の空気をとても感じる作品。前者は池袋、と目黒区での撮影とのこと。後者は解説を読んだ感じでは原宿セントラルアパートなのかな・・

「ゆけゆけ二度目の処女」の方が、生きていることへの復讐という感じで純文学を読んでいるような気持ちに。パートカラーが印象的。「非行少年~」の方は、イギリスの怒れる若者たちのシリーズのような、体制や自分自身への苛立ちというものを強く感じた。前者の方は詩的跳躍、後者は現実からの叫びみたいなところにその軸足が置かれているように思える。「非行少年~」は、少年院の先生役久米昭の存在が安定感も与え、かつ、その方向性を決めているような・・

 

陽の出の叫び?非行少年 [VHS]

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ゆけゆけ二度目の処女 [DVD]

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 みたのはいずれもvhs版