牝猫たち

ロマンポルノ・リブートということで、現代の気鋭の監督たちにロマンポルノのオマージュを撮ってもらう企画で生まれた作品。このシリーズ上映時とても評判がよく、みるのを楽しみにしていた。
これはまさに、「牝猫たちの夜」*1の現代版のような作品。舞台を新宿から池袋に移し、現代人の抱えている現実がうまく表現されていて同時代の作品を味わう喜びを感じた。
白石和彌監督、「日本で一番悪い奴ら」*2でも感じたけれど、コミカルとシリアスの加減が上手いし、飽きさせない。すばらしくよくできている。白川和子さんのOBとしての登場みたいなシーンも楽しい。漫才コンビがでてくるのだけど、とろサーモンということ。まさに昨日のM-1グランプリで話題になっていた名前!(M-1見てなかったけれど)また風俗店の店長がいい味出していたが、人気演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真という人らしい。それと引きこもりの客を演じていた郭智博という人は岩井俊二監督の常連とのこと。
そして、吉澤健という初老の男性を演じていた方は、「牝猫たちの夜」の主人公の男性らしい。twitterで知り、驚いたし、そのつなげ方がうれしい。

牝猫たち [DVD]

牝猫たち [DVD]